天宮光啓「心の悩み相談」

● 六波羅蜜

 

 六波羅蜜(ろくはらみつ)

 

 布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つをいう。迷いの此の岸から、さとりの彼の岸へと渡ることができるので、六度ともいう。

 

 布施(ふせ)は、分け与えることを、惜しみの心を退けることをいう。持戒(じかい)は日々の行いを正しくし、戒律をよく守ること。忍辱(にんにく)は怒りや憎しみの心を静め耐え忍び自身と向き合うこと。精進(しょうじん)は怠りの心をなくし努力すること。禅定(ぜんじょう)は散りやすい心を落ち着かせ安定させること。智慧(ちえ)は迷いを断ち心の安らぎを得ること。

 

 布施と持戒とは、「利他:りた」(他の人の福利を願うこと)、忍辱と精進とは、「自利:じり」(自らの悟りのために修行し努め、他の人の救済のためにも尽くすこと)、禅定は「解脱:げだつ」(苦しみの輪廻の世界から悟りの涅槃の境地へと脱出すること)。

 

 六波羅蜜は、菩薩がさとりへと向かう修行、自利利他の行(ぎょう)を通して自分自身と向き合うことでもある。

 

 施した後で悔いたり、施して誇りがましく思うのは、最上の施しとはいえない。施して喜び、施した自分と、施しを受けた人と、施した物と、この三つを共に忘れるのが最上の施しとされる。

 

 正しい施しは、その報いを願わず、清らかな慈悲の心をもって、他人も自分も、共にさとりに入るように願うものでなければならない。

 

 『華厳経 明難品』『大般涅槃経』

 

 ※ 天宮光啓ブログより

 

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